詞を作るには、それなりの知識や経験が必要ですが、初心者でもコツを押さえれば、ある程度は書けるようになります。
その作詞のコツには、以下のような物があります。
「テーマを決定する」
作詞とは、曲に命を吹き込む作業だといっても過言ではありません。
音楽における詞というのは、「その曲の世界を、聞いている人に伝える」という役割を持っているからです。
言い換えると、「聞いている人に何を伝えたいのか」というのが重要だということです。
世に出ている曲には、「ラブソング」「メッセージソング」などのテーマがありますが、まずは書きやすい物から手を付けてみましょう。
「曲の世界観を練る」
聞いている人に共感される詞を書くには、なるべく具体的な世界観を作っておく必要があります。
登場人物など、曲の背景となる部分もできれば作り込んでおいたほうがよいでしょう。
あまり細かく作り込む必要はありませんが、設定がぶれにくくなりますし、その人物を想起させるキーワードを出しやすくなるからです。
「歌詞の展開を考える」
これは、曲の構成と合わせる必要があります。
歌モノの曲で最も多いのは、「Aメロ」→「Bメロ」→「サビ」を1コーラスとして1番2番と進んだ後、間奏を挟んでまたサビが出て来るという構成です。
詞を作るうえでは、1番ではどういうことを伝えたいのか、2番ではどういうことを伝えたいのか、といったことをまず書き出して行きましょう。
こうすることにより、方向がぶれることや話が膨らみすぎて収集がつかなくなる状況を防げます。
「字数を合わせる」
曲先の場合、すでに出来上がっているメロディーに詞を乗せて行くことになります。
この作業において最も重要なのは、字数を合わせることです。
最初からきっちり合わせるのは難しいかもしれませんが、パズルのような感覚でやると、楽しみながら作業できるので、挫折しにくくなります。
「連想法を使う」
表現の仕方により、聞いているほうの受け取り方は変わってきます。
また、使いたい言葉があるもののメロディーに合わないというケースもままあります。
そのような場合に便利なのが、「連想法」です。
例えば、「夢」という言葉なら「希望」「願い」などと置き換えることで、印象や文字数を変えることができます。
「言葉の響きに気を付ける」
マ行の発音は柔らかい感じがしますし、ガ行の発音は力強い感じになります。
これらの響きに気を付けることで、よりメロディーを活かすことができるようになります。