私が初めて作詞を体験したのは、高校生の時でした。
友人がバンドを初めて、歌詞を書いて欲しいと頼まれた事がキッカケでした。
私は詞を書くのが好きで、趣味で書いては友人に見せたり、授業で発表していたからだと思うのですが、作詞というのは初めての体験だったので、かなり緊張しました。
友人が作曲した曲をテープに入れてもらい、一日中聴いていました。
ですが、最初はなかなかイメージが浮かばずに、もしかしたら無理なのかもしれないと、諦めかけた時に、唐突にイメージが浮かんできました。
そして、一度イメージが浮かぶと、次々とイメージが浮かんで、私は取り合えずメモに単語として書き留めておきました。
そして、後から、まるでパズルのピースを合わせるように組み合わせて、私の初めての作詞は完成しました。
内容は、夢に向かって頑張っている友人の姿をモデルにしたものでした。
少しでも、友人の力になれればと、何度も何度も書き直して、やっと完成したものでした。
友人も気に入ってくれて、完成した時には、私の前で歌ってくれました。
初めての作詞は、今振り返ると、とても良い出来とは言えませんが、その頃に自分が何を、どんな風に感じていたのか知る事が出来ます。