スクールオブロックはさえないロックアーティストが学校の先生として小学生の生徒とバンドを組んでロックコンテストに出るというものです。
ロックは人生においてのやるせなさや、苦悩といったものを音楽で昇華させるといったものでもあります。
子供たちにロックを教える主人公も、さえない人生を歩んでいます。
しかし、心のそこからロックを愛して、ロックで表現したい何かがあるのです。
そして、子供だからといって苦悩していないというわけでもないのです。
子供たちは子供たちなりに悩んでいるのです。
そしてそれがロックとして表現されたときに感動があるのです。
ロックが表現されるカタルシスでもあるのです。
この映画はバンドをどう作っていくのかというところも見どころになります。
バンドなので、歌う人間演奏する人間には限りがあります。
みんながステージにたてるわけでもありません。
しかし、バンドには裏方のスタッフも必要なのです。
それは実際のバンドでも必要です。
人気バンドになるとそのバンドを支える人間の数も膨大です。
主人公は裏方の人間に対してもしっかりとモチーベーションをあげていきます。クラス全員でバンドをつくり、クラス全員でロックするのです。ロック映画の傑作中の傑作です。