最近加入したアマチュアオーケストラでティンパニを任されました。
楽団の打楽器奏者は、コンサートで使う打楽器のほとんどを経験します。
ただ、楽曲の編成上ティンパニは別格のように感じます。
ただ見てみると、単に音階を変えられる「太鼓」ですが、叩き方、面の張り具合やマレット(ばち)の種類によって様々な表情を見せるのです。
そして、チューニングにも結構神経を使います。
演奏時間が長い曲の場合、曲の途中で音階が変わることも多く、そのたびに音階を変えるのですが、旧式のティンパニの場合、ハンドルレバーを回して高さを変えるので「絶対音感」が身についていると便利だな、と思ったことはよくあります。
最近のティンパニは精巧に出来ていて、ペダルを踏んで音階が分かるような楽器もあります。
これは進歩ですね。
奏法は、打楽器特有のリズム奏法は勿論、ドラムロールによるハーモニー奏法もあり、効果音を鳴らすことにより音楽を牽引する役割も担います。
これで「相対音感(和音を感じ取る感覚)」も研ぎ澄まされます。
まさに「第二の指揮者」とも言えるでしょう。
打楽器の歴史は「鳴り物」に始まり、現在は様々な「楽器」と呼ばれる鳴り物が数多く世に出ています。
ティンパニも、昔は小さなティンパニ2台を並べて鳴らしていたものでしたが、現在ではオーケストラなどの編成の規模が大きくなり、奏者1人にティンパニ4台(稀に5台)、奏者2人になることもあります。
ティンパニの世界はこれからも進歩を見せることと思います。